【2023年度版】サイト売却の相場 サイトの種類によって売却額は変わる?

のの先生

サイト売却の相場を理解することで、想定売却額を知ることはもちろん、サイトの運営戦略にも役立ちます。しっかりと理解していきましょう。

目次

サイト売却額の相場

業界の平均的な相場は以下の数式で算出できます。

月の営業利益 × 12~24ヶ月 = サイト売却額

サイトM&A各サービスを調べてみても、一般的な相場観はおおよそ上記の幅に落ち着いています。

しかし、たとえ営業利益が低くくても以下のようなサイトの場合、上記の数式で算出される相場より高い価格で売却されることもあります。

  • リピート率が多く、根強いファンがついている = ブランド力のあるサイト。
  • トレンドとなっている分野の特化サイト
  • 案件単価が高いカテゴリのキーワードで検索上位がとれているサイト
  • 記事の作成が終わったばかりで、広告掲載などのマネタイズはこれからというサイト

各種類のサイト売却の相場

WEBサイト

月の営業利益 × 12〜24ヶ月

WEBサイトは運営・収益化がしやすくサイト売買市場では取引が多いジャンルとなります。しかし昨今のGoogle検索のコアアップデートによる検索結果の変動で、集客影響を受けやすいことから、全体の相場価格は下がり気味です。

また、YMYL領域(※)など個人では対応が難しい専門性の高いジャンルを扱っていたり、トレンドブログ、ブラックハットSEOなどリスクを行なっているサイトは売却額が相場よりも大きく下がる傾向(6〜12ヶ月)にあります。

YMYL領域とは
Your Money or Your Lifeの略称。人の将来的な幸福や健康、金融にまつわる情報のことを指し、Googleの「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つ。扱う情報の専門性が高いため、権威のある人による情報発信が求められるジャンルを指します。

General Guideline | Google
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

ECサイト

月の営業利益 × 12~18ヶ月

ECサイトは、ブログなどのWEBサイト案件よりも、仕入れ発送、マーケティングなど運営にかかる工数や、リスク(在庫リスク/販売者責任など)が大きいことから、個人による買取は少ない傾向があります。そのため、運用難易度の違いや、移行の難しさから、WEBサイトよりも相場が少し低くなりがちです。

SNSアカウント

月の営業利益 × 6〜12ヶ月

SNSアカウントの場合は、フォロワー、エンゲージメント(❤︎、いいね、RT、コメント)の高さ、月間の営業利益が基準となります。また、SNSのプラットフォームによって人気が変わるので以下の特徴を押さえてください。

  • 人気があるサービス: YouTubeチャンネル, Instagramアカウント
    特にYouTubeは広告掲載という単独でのマネタイズが可能で人気があります。
  • 人気のないサービス: TikTok, Twitter
    単独でのマネタイズが難しい為、SNSアカウント単体での売買は少ない。

サイトM&Aサービスでは、アプリ、SNSアカウントなどの売買も盛んです。ただこれらのジャンルは、WEBサイト、ECサイトよりも買い手側に対し、買収後の運営において以下のように、難易度が高くなります。

  • アプリ: サービスを改善運用していく為の開発スキルが求められる
  • SNSアカウント: WEBサイトのようなストック型ではなくフロー型なので運用スキルが求められる

その為、運営の困難さから売却額はWEBサイト、ECサイトよりも低くなる傾向にあるのでご注意ください。

収益が出てないサイトでも売れる?

のの先生

結論からいうと、売れます!

ラッコマーケットラッコM&A、各M&Aのサービスを調べてみても、収益性が出ていないサイトもよく売買されています。平均的な売却額としては月間利益が前提となるので安くなるのは避けられないですが、以下の評価項目にあてはまる良い特徴をもっていれば、売却額が高まる傾向にあります。

評価項目売却額が多くなる特徴
集客力PV数やSEO、SNSなどから多くの集客ができている。
リストメルマガ・LINE・SNSなどの登録数が多い。
ジャンル収益性が高い、SEO難易度が高いジャンルのサイトである。
コンテンツ記事の品質が良い、記事数が多い。
デザインサイトの見た目が良い、キャラクターがいる。
運営体制の引継ぎ外注ライターの引継ぎができる。
優位な取引条件の引継ぎ特単(アフィリエイトの特別単価)がある、パートナー契約がある
ブランド指名検索がある、評判が良い、名前が知られている
サイト売却において、月間利益以外にもさまざまな項目が考慮に入れられます。

ラッコM&Aの査定ツールを使ってみよう

サイト売却額を素早く知りたい!という方には、ラッコM&Aの「自動サイト査定(無料)」を使うと便利です。

査定にあたって必要な情報は以下となります。言い換えれば、これらの項目を意識して、サイト運営を行うことで、サイトの価値を高めることが可能になる、とも言えます 。

査定項目概要
売上/月月間の売上
利益/月月間の利益
記事数現在の記事数
PV/月月間のPV数
UU/月月間のUU数
カテゴリ・アート・文芸
・医療・健康
・インターネット
・エンタメ・芸能・音楽
・介護・福祉
・仮想通貨
・学校・教育
・金融
・暮らし・生活
・車・バイク
・グルメ・食品
・ゲーム・漫画・アニメ
・人材・転職
・スポーツ
・ニュース
・販売支援・広告
・ビジネス
・美容
・ファッション
・不動産
・ペット・動物
・学び・資格
・旅行・レジャー
・恋愛・出会い
・その他
収益モデル・広告
・利用料
・物販
・その他
・なし
・アプリ内課金
特定事項確認・トレンド(速報/ニュースなど)
・芸能/ゴシップ
・感想/ネタバレ(漫画/ドラマなど)
・まとめ(2ch/5ch/twitterまとめなど)
・キュレーション(コンテンツの大半が引用で構成されている)
・自動更新(Youtube動画などの自動更新ブログ)
・ペラサイト(数ページ以下の商標アフィリエイトサイトなど)
・ブラックハットSEO(自作自演リンクの多用/ジャンル不一致の中古ドメイン使用)
・1記事平均文字数1,500文字以下の記事コンテンツ主体のメディア
譲渡後も現在の売上/利益を維持できますか?できる | 難しい | できない
直近のサイト運営状況は?好調 | 横ばい | 不調
サイト売買の売却額査定項目

最終的な収益額は税金で大きく変わる

売却額の相場についての考え方を見てきましたが、最終的なサイト売却による収益額を大きく変化させるのが税金です。会社に勤めてる方が個人でサイト売却した場合は給与所得とサイト売却による譲渡所得が合算されるため、金額次第では大きな課税を受ける場合もあります

法人格でサイト売却(事業譲渡)した場合は、売上(サイト売却益 + 法人の収益)から、法人の費用(サイト作成・運営にかかった費用 + その他法人運営の費用)を差し引くことで、課税される所得が算出されますが、法人の経費・費用次第では所得を抑えることができます

のの先生

サイト売却における税金の考え方については以下の記事にまとめているのでぜひ参考にしてみてください。

おすすめのサイト売買サービス

これまで見てきたサイト売却の相場の考え方は主要サイト売買プラットフォームで一般的なものになります。

のの先生

サイトM&A研究所でおすすめのサービスを紹介します!

ラッコM&A

ラッコM&A

ラッコM&A2021〜2022年度において、サイト売買成約数No.1(ラッコ社調べ)となっており、国内最大手のサイトM&Aサービスといえます。ラッコキーワード、ラッコサーバーなど、多くのメディアに愛用される様々なサイト運営ツールを開発しているラッコ社だからこそ、豊富な掲載数、売買成約数となっています。サイト売買を考える時に、まずは利用したいサービスです。

A8 M&A

A8 M&A

2023年11月現在アクセスしづらい状況になっているため、リンクを外しています。

A8 M&Aは、国内最大級のアフィリエイトASPであるA8.netが提供する会員限定のサイトM&Aサービスです。多くのアフィリエイトサイトのオーナーが登録しているASPによる運営ということもあり、他社と比較しても多くのサイトが売買されています。

UREBA

UREBA

UREBAは、WEB総合代理店(株式会社フルスピード、株式会社フォーイット)運営の強みを活かした、サイト売買サービスです。ECアカウントの売買実績が他社よりも優れていたり、収益化していないサイトの売却に適した「記事コンテンツ案件」を扱っているのが特徴です。

SITE CATCHER | サイトキャッチャー

SITE CATCHER | サイトキャッチャー

サイトキャッチャーは、2005年にリリースされた老舗のサイトM&Aサービス無償譲渡案件(0円)なども扱っており、成約したサイトの売主には1万円を進呈するキャンペーンも実施中です。

まとめ

この記事では、サイト売却の相場についてまとめてみました。

  • 一般的な売却額の相場は 月間利益 × 12〜24ヶ月
  • WEBサイト、ECサイト、SNSアカウントそれぞれ種類によって売却額は変動する
  • 収益性が低くても売却額があがる特徴もある

上記のように、さまざまな要素から売却額は変動します。売却額の算定においては、無料のラッコM&Aの「自動サイト査定」を使ったり、「サイトマ」などのサイトM&A仲介サービスが提供してる無料査定サービスを利用するなどして専門家の方の意見を取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

サイトM&A研究所代表。ネット業界約20年目。メガベンチャーでのスタートアップタイミングに入社し、IPO、海外子会社マネジメントを経験。その後自身のSaaSスタートアップを設立し、数年後に売却。現在はデジタルを主軸とした経営・ブランド・マーケティングのコンサルティング。Web/ECサイト、ゲーム、アプリ、SaaS、VTuberなど様々なヒットメディア・コンテンツのプロデュースを担当。AIの進展によりこれからのメディアはどうあるべきかを考えるのが今のテーマ。

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